HOME > 専門課程 > 放送・映画学科 放送・映画コース > BS11はここがスゴイ
BS11デジタルならではの設備が360度バーチャル映像システム「VR360」です。
ひと言で言えば、「セットいらずのフルCG合成スタジオ」。天気予報番組やニュース番組などで、背景をCG画像で自由自在に変える方法は珍しくありませんが、「VR360」のすごさはSF映画の特撮スタジオも真っ青の規模の大きさ。これほど本格的な設備を取り入れているのは、BS11だけです。
BS11本社屋の1階にある2つのスタジオのうち、メインの1スタがVR360専用。天井高7m、50坪のスタジオ内は、大道具類が一切ありません。中央に大きなターンテーブルと、その周囲にライブカメラ、クレーンカメラが各1台ずつあるだけの殺風景ながらんどうです。
スタジオ内部はグリーン一色。この緑色部分をすべて透明に変えて、背景画像をクロマキー合成するわけですが、「VR360」のすごさはグルリ360度、“背景画像に切れ目がない”こと! ターンテーブルをグルグル回しても、出演者の背景はどこまでいっても途切れずについてくるのです。
なぜ、そんなことができるのか?
地球儀のような丸い球体を想像してみましょう。バーチャル3次元ソフトの中で、その球体の内側に9600万画素のCG画像を78枚貼り込んで、その中心に出演者の位置情報を取り入れ、カメラとターンテーブルを回すイメージ。CG画像は事前にロケ先で撮影したスチール画像を使います。この方法で、国会議事堂前の広場から有名な料亭の一室、はては富士山の山頂まで、あらかじめ写真さえ撮っておけば、スタジオが“現地”に早変わり。本来なら生放送が不可能な場所を舞台に、出演者があたかも本当にその場所にいるような番組を作ることができるのです。
BS11のもうひとつの特色は、昨年12月1日の開局以来、世界で初めて3D立体映像の番組を放送していることです。
一口に3D立体テレビといっても、裸眼で立体視できるテレビから、アミューズメント施設のアトラクションのように偏光グラスをかけて楽しむものまでいろいろありますが、BS11の立体放送は後者のタイプ。サングラスのような形をしたメガネをかけて楽しみます。
放送形式は右目用と左目用の映像を並べて送信する「サイドバイサイド方式」を採用。人間の両目と同じように、右左2つのレンズがついた専用のカメラで撮影した映像を並べて放送します。それを3D専用の受像機で受信して電子的にオーバーラップさせると、電波障害時のゴースト画像のような画面になります。
左右それぞれの映像情報を「左目用の映像はテレビ画面の走査線の奇数ライン、右目用の映像は偶数ライン」といった具合にテレビ画面の走査線に割り当て、それらを光学フィルターで制御。さらに偏光グラスによって、右目用の映像は左目に入らないように、左目用の映像は右目に入らないように、それぞれ制御することで、頭の中で立体映像を結ばせる……と、仕組みを文章で説明するとこうなりますが、この迫力は自分の目で確かめるのが一番です。



