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保護者座談会

文化学院に出会えて本当によかった!
親子ともども心の底から感じています。

保護者のみなさん

宇田川 勝代さん
アート・デザインコース2年 宇田川 彩さんのお母さん

内山 美根子さん
文芸コース2年 内山乃良(のら)さんのお母さん

米川 礼子さん
アクターズコース2年 米川俊亮さんのお母さん

向井 明美さん
アート・デザインコース2年 向井 円(まどか)さんのお母さん

野川 豊子さん
アクターズコース2年 野川諭生さんのお母さん

岩井 志麻子さん
アクターズコース2年 岩井蒼一郎さんのお母さん、作家

入学前の環境や境遇は多種多様。すべてを受け入れてくれる学校。

岩井
皆さん、どういう経緯でお子さんをこの学校に?
内山
うちは美術系の高校を探していたんです。親としては高校までは都立で、と思っていましたが、体験入学に参加した娘が本当に気に入ってしまって。「他は受けたくない」と言い張るので、本人の意思を尊重しました。大学受験の資格まで取れるんだったら一般の高校でなくてもいいし、学習指導要領からはずれたことをやれるっていうのは、うちの娘には向いているかなと思いました。
向井
うちの娘もとにかく絵が好きで、普通高校は最初から選択肢にはありませんでしたね。
米川
うちの息子は1年間、私立の高校に通っていたんですよ。小さい頃から映画監督になるのが夢で、演劇部が全国的に有名な高校に入りました。でも、入ってみたら部活動は他の高校と合同で、演劇部は別の女子校が中心。進学校で学校行事に力を入れていないことも、息子にとってはおもしろくなくて、とうとう体調を崩してしまったんです。他の学校に移ることを決め、息子に調べさせたら文化学院を見つけてきました。
宇田川
うちの娘も別の進学校に通っていました。先生が官僚的で生徒もうっ屈していて、運動会もないっていうところ。娘は部活動とか生徒会とか、学校行事をがんばるタイプなので我慢しきれなくなったんでしょう。「これ以上ここにいてもしょうがない。毎日、時間がもったいない」って言い出したんです。その時、私が学生の頃、憧れていた文化学院のことを思い出して、オープンキャンパスに来てみることにしました。
岩井
うちの息子は離婚した夫に引き取られて岡山で暮らしていたんですが、中学の半ばくらいから悪くなりまして。父親が「手に負えないから引き取ってくれ」って、中学3年の3月になっていきなり言ってきたんですよ。東京の高校の入試はとっくに終わっているし、どうしたものかと知人に相談したら、文化学院を紹介してくださったんです。入ってみたら息子は毎日が楽しくて楽しくて、学校が何より楽しみになったんです。自分の殻に閉じこもっていた子が、先生にほめられたり認められたりしていくうちに、明るく積極的になって。自信を取り戻させてくれたんですね。
宇田川
確かに、ここの先生方は生徒一人ひとりを本当によく見てくださっていますね。うちの娘はセンシティブで、私には何を悩んでいるのかわからないことが多いんですが、うちの子が悩んでいると先生方がすぐにそれを察知して、話を聞いてくださるそうなんです。
米川
先生がとても身近で、気さくにいろいろな話をしてくれるのもありがたいですね。「今日は○○先生がこんな話をしてくれた」とか「○○先生にこう言われた」とか、友達のことも、家でしょっちゅう話をしてくれます。前の学校ではそんなことはなかったので、今は本当に安 心しています。
内山
うちの娘は美術コースに入学したんですが、自分で文芸コースに変わったんですよ。もともと、本を読むのも好きだったんですが、それがなかなか学校の成績には結びつかなかったんですね。作文の授業でも、頭を抱えてうめいてしまう有様だったので「自分には絵しかない」と思い込んでいたようです。ところが、文化学院の国語の授業がすごくおもしくて、本当は文章を書くことも好きなことに気がついた、と先生に相談したら、それなら、と快くコース変更を認めてくださったそうなんです。

生徒の興味を尊重しながら実践で活かせる授業。

野川
一般の学校だと、高校生に抽象的な考え方って、あまりさせないですよね。そういう考え方を発達させるのに向いた年頃なのに。でもここでは、そういう授業をたくさんやってくれる。子供たちも本当はそういう勉強がしたかったんだと思うんですよ。子供たちが自分で考える授業をしてくださるから、とてもありがたいと思っています。
米川
英語の授業にしても、日常よく使われる生きた言葉、実践的な英語が学べるんですね。それをすごく感じました。実際には役に立たないことを無理やり詰め込むよりも、実地で活かせること、必要なことを繰り返し教えてくださっているんです。
野川
うちは上の娘も文化学院を卒業していて、そのままアメリカの大学に進みました。ここの英語の授業をちゃんと受けていれば、アメリカに行っても十分やっていけるって言ってましたね。実際、日本でもアメリカでも、語学学校に通わずにすみましたから。
岩井
私は、小説家を職業にしていますけれど、専門教育は受けたことがありません。人気という、とてもあやふやで気まぐれなものに頼って生活していますので、息子には、つぶしの利く人間になってほしいんですね。演劇にしても美術にしても文芸にしても、教育を受けていれば、いざというときに表現者としてではない生き方をすることもできるだろうということで、やはり学校は必要だな、と思っています。
米川
うちの息子は先生をけしかけて、授業でも行事でも「こういうのやってくれ、ああいうのやってくれ」とハッパをかけているようです。学校をみんなでこういうふうにしていきたい、という思いがあるらしくて。毎日、本当に楽しそうです。楽しいことが一番身に付くので、いろいろなことを積極的に楽しんでほしいですね。みんなで一緒に達成感を得るのが、本人が一番望んでいることなんです。

個性を尊重し、得意分野を伸ばす本物の“ゆとり教育”。

宇田川
うちの娘が一番変わったな、と思ったのは、去年の5月か6月でした。前の学校の時は、朝、遅刻をしそうな時間になってしまうと「もう行きたくない」。それは、遅刻して行くと先生にこう言われるから、怒られるから、みんなに白い目で見られるから、だったのでしょう。でも、ここの学校に入ってからは、遅刻しても急いで行くようになったんですよ。学校が楽しいから行きたいっていうのもあるし、遅刻に関して表立って怒られないから、っていうのもあるみたいですが、「こう言われるからこうしなくちゃ」ではなく、自分から「ちゃんと行かないといけない」っていう気持ちが芽生えてきたんですね。それが行動全般にいえるようになって「人に言われるのがいやだから」ではなく「こうしたいからこうするんだ」と、自分の意思で行動するようになりました。
内山
テストの点数の「おまけ」もいいですよね。
米川
私も息子の答案用紙を見て、「この×の数でこの点数は、普通はおかしい」と思うことがよくあります(笑)。ここのテストは配点がはっきりわからないようになってるんですね。点数の取れなかった問題があっても、できたところで補ってくれる、プラス思考の採点。これはやっぱり一般の高校ではできないでしょう。いいところを伸ばそうという先生の気持ちが伝わってきますね。
野川
すべてに余裕があるんですよね。子供たちが迷ったり考えたり自分を探したりということが、安心してゆっくりできる。そういう時間が持てているだけでも、子供をこの学校に入れた価値があると思っています。
米川
余裕がないと“自分探し”はできないですよね。それに、いろいろなものを与えてくれる環境に触れて、自分から何かをつかもうと積極的に出向いていかないと、とっかかりがつかめない。急かされる環境にいると、本来自分が一番やりたかったことを見失っちゃうかもしれませんよね。でもここは、何も急かされることがありませんから。
内山
うちも積極性が出てきましたね。昨年の秋の集いの時に、有志の企画に二つも参加して。「あの引っ込み思案が、よくもまあ」と、とてもうれしかったのを覚えています。友達づきあいがなかなかうまくいかない子だったんですが、引っ張ってくれるお友達ができて、本当によかった。興味の幅も広がって、今は、自分が何をやりたいのか模索してる最中です。

歴史と文化が根づいているから豊かな感性が育つ。

米川
私たちの時代は、専修学校といえば工業などの専門技術を学ぶところというイメージがあったので、よくわからなかったんですけれども、芸術関係でいろいろ回ってみたら、知性的で文化的な教育っていうのが、他ではなされていないんですね。ここには昔からの文芸や美術、演劇など、本来の文化の歴史と、それを醸し出す雰囲気がすごくある。建物が新しくなっても、それが確かに残っています。それに、基本の5教科の授業があるのも、ここを選んだ大きな理由の一つですね。うちの息子は数学が嫌いなんですけれど、やはり嫌いなものでも課題をこなすことは必要。なんでも避けて通っちゃいけないと思うんです。
向井
親の目から見ると、うちの娘にとっては視野が広がったことが大きな収穫だと思っています。自分も絵がうまいけど、さらに絵のうまい子がいる。そのほかにも、いろいろなことに長けている子が大勢いる、と、目を輝かせて友達の話をしてくれるのを聞くのが、毎日、本当に楽しみなんです。
内山
今の学校が窮屈だと感じるお子さんには、ここはいいんじゃないかなって思いますね。本当の意味でのびのびできますから。
向井
自分の好きなことや進みたい道がわかっているお子さんだけでなく、学校が嫌いだったり、授業をイヤイヤ受けたりしている様子が見受けられたら、この学校を勧めてあげてほしいですね。
岩井
地方は、価値観が一つしかないといった傾向がありますよね。いい学校に行かれなかったら、それで人生終わり、みたいな。でも、東京に来て文化学院に入ったら、いろんな環境のお子さんがいらっしゃって、いろんな価値観、ありとあらゆる価値観が許され、認められるというのを目の当たりにして、息子は本当に驚いたようです。
内山
中学でテストの成績が悪かったとしても、ここではあまり関係ないと思いませんか。公開授業の時に国語の授業を見ましたけど、すごくレベルが高いんですよ。質もレベルも高い授業なのに、テストで点数が取れないでいた子たちにも、ちゃんとわかるんです。そういうところがすごいなって思いました。
米川
うちも1年生をやり直した甲斐がありました。ここの先生方やお友達に、感謝の気持ちでいっぱいです。

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