生活とダンスを分けることはできません。時には、そうできたらとも思いますが、うまく分けられたと思うと、すべてはめちゃくちゃになります。ダンスは自分の身体を通してしか現われ出てこないからです。したがって、わたしたちは日常でもきわめて覚醒した意識をもつようになります。そうすると自分がいかにばらばらな、統合されていない存在かがよくわかります。そこから学ぶことはとても大きい。本質的に、身体の消滅や崩壊のほうが、身体の構築や強化よりも、貴重なヒントになるように思います。身体が自分のものでなくなる時に、それを観察する、それと会話する、そのほうが重要です。
ウィリアム・フォーサイス
『フォーサイス1999』より